ゲーミングPCにおいてCPUは重要なパーツの1つです。
CPUはゲームの物理演算や衝突判定、ネットワーク処理などを担当し、ゲームのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
しかし、どのようにCPUを選ぶべきでしょうか?
本記事では、初心者でもわかるCPUの簡単な説明と選び方についてわかりやすく解説します。
用途や予算に合わせてCPUを選ぶために、必要な知識を解説するよ!
CPUとは?
CPU とは、コンピュータの中心的な部品で、プログラムの命令を実行したり、データを処理したりする役割を担うパーツです。
CPU の性能は、コンピュータの処理速度や応答性に大きく影響します。
CPU は、以下のような要素から構成されています。
- コア
- キャッシュ
- クロック周波数
- バス
それぞれについて詳しく解説します。
コア
CPU の基本的な機能を担う部分です。
命令を実行したり、算術演算や論理演算を行ったりします。
コアは複数存在するモデルが多く、コア数が多いほどマルチスレッド処理が得意です。
コア数が多くても、単純な作業やシングルタスクではあまり効果がありません。
コア数が多いと消費電力や発熱も増えるので、冷却対策が必要な点は覚えておきましょう。
キャッシュ
CPU とメモリの間にある高速な記憶装置です。
よく使われるデータや命令を一時的に保存しておきます。
キャッシュはレベルごとに分かれており、レベルが低いほど容量が小さく速度が速くなります。
クロック周波数
CPU の動作速度を表す指標で、1秒間に何回命令を実行できるかを示します。
単位はヘルツ(Hz)で、1 GHz は 10 億回という意味です。
クロック周波数が高いほど CPU は速く動作しますが、消費電力や発熱も増えます。
クロック周波数が高くても、重い処理やマルチタスクではあまり効果がありません。
バス
CPU と他の部品とのデータのやり取りを行う回路です。
バス幅やバス速度によってデータ転送量が決まります。
- バス幅:一度に送受信できるデータのビット数
- バス速度:1秒間に何回データを送受信できるかを示す指標
以上が、CPUとは?についての解説です。
続いては、ゲーミングPCにおけるCPUについて解説します。
ゲーミングPCにおけるCPU
ゲームPCにおけるCPUは、シングルスレッド性能が高いものほど有利です。
シングルスレッド性能とは、1コアあたりの処理能力。
ゲームでは特定のタスクに処理が集中することが多いため、重要な指標となります。
シングルスレッド性能を測るベンチマークは、Cinebench R23や3DMark Fire Strike Physics Scoreなどがあります。
これらの値が高いほど、ゲームで滑らかな映像を発揮できるモデルと考えましょう。
マルチスレッド性能
動画編集や3Dモデリングなどのクリエイティブな作業を行う場合、マルチスレッド性能も重視しましょう。
マルチスレッド性能とは、複数のコアが同時に処理できる能力。
クリエイティブなワークやマルチタスキングではコア数が多く、マルチスレッド性能が高いCPUが有利になります。
これらの値が高いほど、複雑な計算処理やレンダリングを高速に行えるモデルと考えましょう。
ゲーム実況や配信をする場合もマルチスレッド性能が求められるよ!
以上が、ゲーミングPCにおけるCPUについての解説です。
続いては、ゲーミングPCのCPUの選び方について解説します。
ゲーミングPCのCPUの選び方
CPU の選び方は、用途や予算に応じて変わりますが、以下のポイントに注意しましょう。
①CPUのメーカーとラインアップを知る
CPUのメーカーは、インテルとAMDの2社が有名で、現在世界のシェアのほとんどを占めています。
インテルは「Core i」シリーズを中心に幅広く展開しており、一般的な用途から高度な用途までカバーするメーカーです。
AMDは「Ryzen」シリーズが人気で、インテルに匹敵する性能を持ちながらも価格を抑えた製品が多くあります。
インテルとAMDでは、CPUの名称やスペックが異なるため、単純に比較することはできません。
自分の用途に合ったグレードや世代のCPUを選ぶことが大切です。
最近のモデルでは、インテルのCPUがゲーミングPCでは人気だけれど、世代によって特徴は異なるよ!
②CPUのコア数とクロック周波数をチェックする
基本的にCPUの性能は、コア数とクロック数をベースに判断します。
コア数が多いほどマルチスレッド性能が、クロック数が多いほどシングルスレッド性能が高いモデルです。
インテルのCPUにおいては、Core i7が最もシングルスレッドが高く、Core i9が最もマルチスレッド性能が高いという特徴があります。
しかし、コア数やクロック周波数だけですべての性能を判断するのは避けましょう。
CPUには他にもキャッシュメモリやTDPなどの要素があり、それらも性能に影響します。
ゲーミングPCにおいてCPUを選ぶ際には、基本的にはコア数とクロック周波数、より細かく比較する場合にはキャッシュメモリやTDPも比較しましょう。
③CPUの互換性や消費電力を考慮する
CPUを選ぶ際には、互換性や消費電力も考慮しましょう。
CPUの互換性
互換性とは、CPUがマザーボードやメモリーなどの他のパーツと正しく動作するかどうかです。
互換性がない場合、パソコンが起動しない恐れや、不安定になったりする可能性があります。
互換性を確認するためには、CPUのソケット形状やチップセットなどの情報をチェックしましょう。
ソケット形状は、CPUとマザーボードが接続する部分の形状を表し、チップセットは、CPUとマザーボードの間でデータのやり取りをする部品です。
CPUとマザーボードのソケット形状やチップセットが一致しないと、互換性がないと言えます。
CPUの消費電力
消費電力とは、CPUが動作するときに消費する電力です。
消費電力が高いほど、発熱や騒音が増加し、電気代がかかります。
また、ノートパソコンの場合は、バッテリーの持ちが悪くなる可能性にも注意が必要です。
以上が、ゲーミングPCのCPUの選び方についての解説です。
まとめ
本記事では、CPUの簡単な説明と選び方についてわかりやすく解説しました。
CPUはゲーミングPCの性能に大きく影響するパーツです。
さまざまなモデルがリリースされているので、自分の用途や予算に合わせて慎重に選びましょう。
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