【入門編】ゲーミングPCのパーツ基礎|役割と重要性を解説

ゲーミングPCにおいて、パーツの選び方は非常に重要なポイントです。

パーツには、CPU、マザーボード、グラフィックボード、メモリ、SSD、HDD、電源、ケースなどがあります。

本記事では、それぞれのパーツの役割や性能について、解説します。

BTOメーカーで購入する場合でも、自作する場合でもパーツへの理解は重要だよ!

ゲーミングPCの主要なパーツ

ゲーミングPC

ゲーミングPCは、主に以下のパーツで構成されています。

BTOメーカーでゲーミングPCを購入する際にも、これらのパーツを選択できる場合が多いです。

以下では、主要なパーツについて、それぞれ解説します。

①マザーボード

マザーボードは、パソコンの基盤となる部分です。

各パーツを接続する役割を持ちます。

マザーボードを選ぶ際には、CPUとの互換性や拡張性などに注意しましょう。

CPUとの互換性は、ソケットとチップセットで確認できます。

CPUのソケットとチップセットについては別記事で詳しく解説します。

拡張性は、メモリやグラボなどを増設できるスロットの数や種類で判断しましょう。

②CPU

CPUは、パソコンの頭脳とも言える部分です。

プログラムの命令を実行する役割を持ち、グラボの性能を引き出します。

CPUの性能は、コア数やクロック周波数などにより判断しましょう。

  • コア数:CPUが同時に処理できる命令の数
  • クロック周波数:CPUが1秒間に処理できる命令の数

CPUは、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能に分かれます。

ゲームを快適にプレイするならば、シングルスレッド処理性能が高いモデルがおすすめです。

一方、マルチスレッド性能が高いモデルは並行処理が得意なので、ゲーム配信や動画編集などのクリエイティブユースに活躍します。

一般的に、Core数が多いモデルほど、マルチスレッド性能は高くなるよ!

③グラボ

グラボは、パソコンの映像処理を担う部分です。

3Dゲームなどの高負荷な映像を滑らかに表示する役割を持ちます。

グラフィックボードの性能は、GPUやVRAMなどで判断。

  • GPU:グラボの頭脳とも言える部分で、映像に関する計算を実行。
  • VRAM:グラボ専用のメモリで、映像データを一時的に保存します。

ゲームを高リフレッシュレートや高グラフィックで快適にプレイするためには、より上位のモデルが必要になります。

一方、フルHD環境でのプレイがメインなFPS・TPSタイトルにおいては、ハイエンドモデルはオーバースペックになる場合もあるので注意しましょう。

④メモリ

メモリは、パソコンの作業場とも言える部分で、プログラムやデータを一時的に保存する役割を持ちます。

ゲーミングPCにおいて、メモリはさまざまな動作、快適なゲームプレイに直結する重要なパーツです。

メモリの容量が大きいほど、多くのプログラムやデータを同時に扱えます。

メモリの種類には、DDR3やDDR4などがありますが、種類によって速度が異なります。

ただし、メモリはマザーボードと互換性があるものを選びましょう。

⑤ストレージ

ストレージは、パソコンの倉庫とも言える部分です。

プログラムやデータを永続的に保存する役割を持ちます。

SSDとHDDがあり、それぞれ以下のような特徴です。

  • SSD:半導体メモリを使ってデータを記録する方式で、HDDよりも高速に読み書きできますが、容量あたりの価格が高い
  • HDD:HDDは磁気ディスクを使ってデータを記録する方式で、SSDよりも低速に読み書きしますが、容量あたりの価格が安い

ゲームをインストールするときは、速度の速いSSDにインストールしようね!

基本的に、ゲーミングPCではSSDを採用しており、モデルによってはHDDも搭載しているハイブリッドモデルがあります。

また、拡張性の高いゲーミングPCでは、空きストレージがあるので、購入後に必要に応じて増設しましょう。

⑥電源ユニット

電源ユニットは、パソコンの動力とも言える部分で、電気を各パーツに供給する役割を持ちます。

電源ユニットは主に出力と効率を見て、選びましょう。

  • 出力(W):電源が供給できる電力の最大値で、各パーツの消費電力の合計よりも大きくなければならない
  • 効率:電源が消費する電力と供給する電力の比率で、80PLUSという認証制度で表さられる

採用する電源ユニットの目安は、以下の式で表せます。

電源ユニット(W)=(グラボの消費電力+CPUの消費電力)×2

また、80PLUSには、BronzeやGoldなど6つのランクがありますが、ランクが高いほど効率が良くなります。

⑦PCケース

PCケースは、パソコンの外装とも言える部分で、各パーツを収納する役割を持ちます。

PCケースは、サイズや冷却性能などの実用性とデザインで選ぶのがおすすめです。

PCケースのサイズが小さくなるほど、拡張性や冷却性能が低下する恐れがあります。

とくにグラボは大型のモデルもあり、規格的には問題なくても、PCケースに収まりきらないという場合もあるので注意しましょう。

冷却性能は、ファンやダクトなどの空気の流れや排熱の仕組みで判断できます。

以上がゲーミングPCの主要なパーツについての解説です。

続いては、より細かなゲーミングPCのパーツについて解説します。

より細かなゲーミングPCのパーツ

ゲーミングPC

ここからは、より細かなゲーミングPCのパーツについて解説します。

BTOメーカーでゲーミングPCを購入する際に参考になる内容なので、ぜひ最後までご覧ください。

より細かなゲーミングPCのパーツ

①CPUクーラー

ゲーミングPCには高性能なCPUクーラーが必要です。

CPUクーラーはCPUの温度を下げて、全体的なパフォーマンスを向上させます。

CPUクーラーは、空冷式と水冷式の2種類です。

  • 空冷式:ファンを使って空気を送り込む
  • 水冷式:水を循環させて熱を逃がす

どちらが良いかは、予算や好みによって異なりますが、一般的に水冷式の方が静音で効率的です。

しかし、水冷式は空冷式よりも高価で、取り付けが難しい場合もあります。

水冷式は、寿命が決まっている点にも注意!

知らずにずっと使っていると、パーツの耐久性を縮める原因になる危険性も。

ゲーミングPCを組む際には、CPUクーラーの選択にも注意しましょう。

②ケースファン

ゲーミングPCにおいて、ケースファンは重要なパーツの一つです。

ケースファンは、PC内部の熱を外に排出することで、パーツの故障を防ぎ、性能を維持する役割を果たします。

ハイエンドモデルになるほど、ケースファンも高性能なモデルを選びましょう。

基本的には、ケースファンはPCケースを選ぶ際に合わせて選びますが、自作においては、それぞれを選ぶ場合もあります。

③無線LAN

ゲーミングPCを購入するとき、無線LANの有無は重要なポイントです。

無線LANがあれば、ケーブルを引く必要がなく、場所を選ばずにインターネットに接続できます。

しかし、無線LANには欠点もあり、基本的に信号の強度や安定性が有線LANに比べて劣る傾向です。

最近では、より安定性の高いWiFi-6が登場。

また、他の無線機器との干渉やセキュリティの問題も考慮しなければなりません。

ゲーミングPCでオンラインゲームを楽しむ場合、遅延や切断などのトラブルは避けたいものです。

そのため、無線LANを使う場合は、以下のような対策を取ることをおすすめします。

  • 無線LANルーターとゲーミングPCの距離をできるだけ近づける
  • 無線LANルーターのチャンネルや帯域幅を最適化する
  • 無線LANアダプターのドライバーを最新に更新する
  • 無線LANアダプターのアンテナを調整する
  • 他の無線機器との干渉を減らす

④光学ドライブ

ゲームをするだけなら、光学ドライブは必要ありません。

ほとんどのPCゲームはダウンロード版で購入、またはインストーラーをダウンロードして、ゲームをインストールします。

しかし、一般的な用途でゲーミングPCを使用する場合、光学ドライブを搭載していた方が便利です。

用途に合わせて、光学ドライブの有無を選びましょう。

以上がより細かなゲーミングPCのパーツについての解説です。

まとめ

本記事では、ゲーミングPCのパーツの役割や性能について解説しました。

ゲーミングPCにおいて、パーツの基本的な知識は重要です。

BTOメーカーで購入する際は、購入後のメンテナンスにも役立ちます。

ぜひ、ゲーミングPCを購入する際には、本記事を役立てください。

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