皆さんは、エントリークラスやハイエンドクラスという言葉を耳にした経験はありますか?
ゲーミングPCにも、性能に応じて目安となるクラスがあり、購入時には一つの指標となります。
ゲーミングPCメーカーも、各クラスごとにラインナップを用意。
本記事では、ゲーミングPCのクラスについて、かんたんに解説します。
ゲーミングPCのクラスとは?
ゲーミングPCのクラスは主に3つのクラスに分けられます。
クラスごとに、目安となるゲーミング性能や価格が異なる点が特徴です。
もちろん、クラス内でも製品によって性能やパーツが異なる点には注意しよう!
あくまで、目安となる特徴やパーツを解説するよ。
①エントリークラス
低価格で手軽にゲームを楽しめるクラスです。
オフィス用途やインターネット閲覧なども可能で、フルHD環境であれば快適なプレイができます。
主にCPUはCore i3シリーズ、グラボはGTX 1660 SUPER以上を搭載。
その他の特徴は以下の通りです。
- 価格帯は12万円前後
- 基本的なオンラインゲームや2Dゲームなどを楽しめる
- メモリは8G~16B
- ストレージは256~500 GB SSD
②ミドルクラス
コスパの高いパフォーマンスで多くのゲームを快適にプレイできるクラスです。
動画編集やストリーミング配信なども可能で、もっとも売れ筋のランクでもあります。
主にCPUはCore i5シリーズ、グラボはRTX 3060以上を搭載。
各メーカーが最も力を入れているクラスで、人気の高いモデルが多くあります。
その他の特徴は以下の通りです。
- 価格帯は15万円~25万円程度
- WQHD環境でも高いパフォーマンスを発揮する
- 最新のオンラインゲームや3Dゲームも楽しめる
- メモリは16GBが多い
- ストレージは500GB~1TB SSD
③ハイエンドクラス
4K環境や高フレームレートで美しく滑らかなゲーム体験ができるクラスです。
最新のタイトルやクリエイティブユースでも活躍できるモデルがラインナップされています。
圧倒的な性能で最先端のゲーム技術を楽しめるクラスです。
ハイエンドクラスの中でも、最上位のゲーミング性能を持ったモデルをフラフシップやエクストリームと呼ぶ場合もあるよ!
主にCPUはCore i9シリーズ、グラボはRTX 3080以上を搭載。
その他の特徴は以下の通りです。
- 価格帯は25万円以上
- 水冷式CPUファンや大型の電源ユニットを採用
- レイトレーシングやDLSSなどの技術を活用できる
- メモリは32~64GB
- ストレージは1TB SSD以上
以上が、ゲーミングPCのクラスとは?についての解説です。
続いては、各クラスのメリット・デメリットについて解説します。
各クラスのメリット・デメリット
ゲーミングPCは、エントリー→ミドル→ハイエンドという形でゲーミング性能が向上します。
しかし、誰でもハイエンドクラスのゲーミングPCを選べばよいというわけではありません。
各クラスにはメリット・デメリットがあるので、自分に合ったクラスからゲーミングPCを選びましょう。
エントリークラス
予算や用途によっては、エントリークラスでも十分に活躍できる場合があります。
特に、近年はエントリークラスのゲーミング性能も向上しているのであなどれません。
エントリークラスのメリット
エントリークラスのゲーミングPCのメリットは、以下の通りです。
- 予算を抑えられる
- ライトなゲームや動画編集などにも対応できる
- カスタマイズしやすい
エントリークラス最大のメリットは、お手頃な価格帯です。
セールやキャンペーンなどでさらにお得に購入できる場合もあります。
フルHD環境でのゲームプレイや動画編集などさまざまな場面で活躍。
ゲーミングPCなので、購入後にカスタイマイズしやすい点も魅力です。
エントリークラスのデメリット
エントリークラスのゲーミングPCのデメリットは、以下の通りです。
- 性能は控えめ
- 将来性が低い
エントリークラスは、ゲーミングPCのなかでも控えめな性能です。
最新のタイトルや美しいグラフィックが求められるタイトルにおいては、性能不足を感じる場面もあります。
ただし、グラボを搭載していない通常のPCと比べれば高いゲーミング性能を発揮。
グラフィックや処理が進化していく中で、エントリークラスのゲーミングPCは長い期間活躍できない可能性には注意が必要です。
ミドルクラス
ミドルクラスのゲーミングPCは、最も人気の価格帯です。
各メーカーが力を入れているゲーミングPCが揃っています。
ミドルクラスのメリット
ミドルクラスのゲーミングPCのメリットは、以下の通りです。
- コスパが高い
- WQHD環境やフルHD・144fps以上でゲームがプレイできる
- 拡張性が高い
ミドルクラスのゲーミングPCは、高性能なパーツを搭載し、最新の3Dゲームも快適にプレイできます。
ハイエンドクラスよりも価格が抑えられているため、予算に余裕がない方でも手が届きやすいです。
人気のラインナップなので、セールの対象になりやすい点もポイント。
また、ミドルタワー型のケースを採用していることが多く、パーツの交換・増設が可能です。
将来的に性能を向上させたい場合や故障した場合にも対応できる点は大きなメリットと言えます。
ミドルクラスのデメリット
ミドルクラスのゲーミングPCのデメリットは、以下の通りです。
- サイズが大きい
- 電気代が高い
ミドルタワー型のケースは、拡張性が高い一方、サイズが大きく設置場所を選ぶというデメリットがあります。
ミドルタワー型のケースは、幅190mm~220mm・奥行き423mm~521mm・高さ426mm~485mm。
重量も10kg~15kg程度となっており、移動や持ち運びが困難です。
また、エントリークラスに比べ、消費電力が高く、長時間の使用時には電気代がかさみます。
ハイエンドクラス
ハイエンドクラスのゲーミングPCは、最も人気の価格帯です。
各メーカーが力を入れているゲーミングPCが揃っています。
ハイエンドクラスのメリット
ハイエンドクラスのゲーミングPCのメリットは、以下の通りです。
- 圧倒的なゲーミング性能
- 4K環境・高リフレッシュレートでゲームがプレイできる
- あらゆる場面で活躍できる
ハイエンドクラスのゲーミングPCでは、4K解像度やウルトラワイド解像度で美麗な画質を楽しめます。
240fps以上の高リフレッシュレートでゲームも可能なので、あらゆるジャンルでストレスがありません。
マルチスレッド性能も高く、動画配信やクリエイティブユースにも活躍します。
拡張性の高さや万能な性能から、1台でさまざまな用途に使用可能です。
ハイエンドクラスのデメリット
ハイエンドクラスのゲーミングPCのデメリットは、以下の通りです。
- 価格が高い
- 消費電力が高い
ハイエンドクラスのゲーミングPCは、圧倒的な性能を誇る分、高価な価格設定です。
価格帯に幅があるのも特徴で、30万円前後から購入できるモデルもあれば、60万円台のフラフシップモデルもあります。
自分好みにカスタマイズを行う場合には、より予算が必要です。
また、パーツが高性能なため、消費電力も高い傾向にあります。
電気代が高くなるだけでなく、発熱や騒音も他のクラスに比べ、大きくなる点には注意しましょう。
以上が、各クラスのメリット・デメリットについての解説です。
続いては、プレイ環境ごとのおすすめクラスについて解説します。
プレイ環境ごとのおすすめクラス
ここからは、プレイ環境ごとのおすすめクラスを解説します。
自分がプレイしたいゲームや求めれる環境に応じて、どのランクからゲーミングPCを選べばよいかの参考にしてください。
ここでは各クラスの標準構成を前提に解説しているよ!
フルHD環境(FPS・TPSタイトル)
人気の高いFPS・TPSタイトルでは、フルHD環境で高いリフレッシュレートが求められます。
グラフィックよりもfpsが必要になるため、エントリークラスでも快適なプレイを楽しめるジャンルです。
求めるリフレッシュレートにより、クラスを選ぶのがおすすめ。
100~144fpsでプレイを楽しむ場合にはエントリークラスで問題ありません。
一方、144fps張り付きや200fps前後を期待する場合にはミドルクラスのゲーミングPCを選びましょう。
競技シーンのように、240fps以上でプレイしたい方はハイエンドクラスのゲーミングPCがおすすめです。
WQHD環境
フルHD環境よりも綺麗なグラフィックでゲームをプレイしたい場合には、WQHD環境で快適なプレイができるゲーミングPC選びましょう。
WQHD環境でプレイする方におすすめなのがミドルクラスのゲーミングPCです。
特にRTX 3060 Ti以上のグラボを搭載したモデルなら、安定してパフォーマンスを発揮します。
4K環境(MMO・RPGなど)
最近では、より没入感のある美しいグラフィックが求められるタイトルが多くリリースされています。
4K環境で快適なゲームプレイをしたい方は、ハイエンドクラスのゲーミングがおすすめです。
グラフィックのみで、リフレッシュレートが求められないのであればミドルクラスでもプレイはできますが、安定性に欠けます。
4K環境・60fpsという環境ならば、必ずハイエンドクラスのゲーミングPCを選びましょう。
以上が、プレイ環境ごとのおすすめクラスについての解説です。
まとめ
本記事では、ゲーミングPCのクラスについて、かんたんに解説しました。
ゲーミングPCは性能も価格もピンキリなので、自分に合ったモデルを選ぶ点が重要です。
ゲーミングPCを選ぶ際には、用途に合わせてクラスから探すと便利なので、ぜひ参考にしてください。
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